飯田橋の地形図を調べてみました

  1. エンジニアブログ

こんにちは、開発本部の0009です。
今回は飯田橋の地形図を調べてみました。
飯田橋は外堀、神楽坂、神田川…と起伏が多いので、味わい深いです。

↓目次に並ぶサイトが、今回調べたところです。

Google マップ

弊社名での検索結果+地形図
弊社名で検索すると、オフィスの位置が出て来ました。
弊社名での検索結果
しかし、地形図でない標準の地図の方が3Dですね。建物が影付きで立体表示されています。
Googleマップの埋め込みは控えておきます。
APIが有料化されたり、規約の変更が頻繁なようで、活用には注意が必要そうです。

ちなみに、“飯田橋 地形図”でgoogle検索してみますと、
検索結果として出る”飯田橋”のマップが地形図になっていました。粋です。

<参考にした記事>
Google Maps APIがエラーで表示されない場合は…
Google Mapsの料金体系について

Yahoo!地図


地形図として他と違うのが、少し引いた縮尺でみたときに等高線が出るところです。
そしてなんと、雨雲レーダーを追加できました。便利です。
弊社住所+地形図+雨雲レーダー

弊社名で検索してみたところ、市ヶ谷にピンが立ちました。
市ヶ谷は前オフィスです。現オフィスは飯田橋ですのでご注意を!

<参考にした記事>
YOLPに新たな地図デザイン、地形図と水域図を追加しました

地理院地図 (電子国土Web)


多機能です。地形図の透過具合を調整できます。地形図自体も複数種類あります。
今回は陰影起伏図にしました。
弊社住所+陰影起伏図

ぜひ注目していただきたいのが、地図中の弊社オフィスの位置です。
なんと、ちょうど都営大江戸線の飯田橋駅の「田」の文字の位置です!
拡大するとずれていってしまうのが惜しいですけれども。

地理院地図3D

さて、地理院地図には3Dでみる機能があります。その名も「地理院地図3D」です。
さらに、地理院地図3Dは地形データをエクスポートできます!

エクスポートは、3Dプリンタ用のデータ2種類、Web3D用のデータ1種類が用意されています。
3Dプリンタ用のデータは3Dデータですので、XVL StudioでインポートしてXVL化してみました。
なお、Web3D用のデータは一般的な3Dデータではなく、2Dデータでした。
等間隔の地点での標高を羅列したデータ(標高タイル)です。

サイズを比較します。
まず、エクスポートしたデータのサイズです。
エクスポートしたのは小サイズ(1024×1024)です。

stl (STLファイル) : 23,925 KB
wrl (VRMLファイル) : 14,982 KB
csv (標高ファイル) : 1,239 KB
png (テクスチャ画像) : 467 KB
pgw (ワールドファイル) : 1 KB
エクスポートは3種類ですが、ダウンロードできるデータは5種類です。
エクスポートできるデータ形式では、1ファイルで地図のテクスチャを持てないためです。
次のように組み合わせることで凸凹した地図が作れます。
STLファイル : stl + png = 24,392 KB
VRMLファイル : wrl + png = 15,449 KB
WebGL用ファイル : csv + png + pgw = 1,707 KB
この組み合わせたサイズと比較します。

XVL StudioでXVL化したところ、サイズは次のようになりました。
ここで、XVLのフォーマットはV-XVL Ver.9としました。
stl + png -> XVL : 1,134 KB
wrl + png -> XVL : 1,206 KB

XVL化したところ、2Dデータ(標高タイル)並みのデータサイズになりました。
作業手順は、XVL Studioで読み込んで保存しただけです!

データサイズを圧縮する一般的な方法とも比較してみます。
単純にWindows7の右クリックメニューで、zip圧縮してみました。
stl + png -> zip : 3,836 KB
wrl + png -> zip : 3,187 KB
XVL化した方が、zip圧縮するよりも小さくなることがわかりました。

<参考にした記事>標高タイルの詳細仕様

————————————————
【@中の人追記】

江戸切絵図(goo)

0009さんの3D地図の記事を読んでいて、歴史好きな中の人として我慢できず、追記します。
(快諾して下さった0009さん、ありがとうございます!)

さて、江戸切絵図というのをご存知でしょうか?
今から250年ほど前から明治時代くらいにかけて作られていた地図の一種です。
河川や道だけでなく、建物の大きさや氏名などが細かく書き込まれた、
今でいうブルーマップに近いものといったところでしょうか。

江戸の市街地を中心に作られたものですが、ラティスのある飯田橋周辺ももちろん切絵図になっています。
江戸切絵図 – 礫川牛込小日向 – 1(小石川後楽園・飯田橋駅周辺) – goo地図

道などは当然変わっていますが、見る限りラティスのある後楽近辺は、かつての「水戸殿」(水戸藩の江戸屋敷)の敷地あるいは周辺にあたります。
水戸藩と言えば、徳川御三家の中でも大きな力を持っていた藩ですから、きっと江戸時代の後楽周辺は非常に良い土地だったのではないかと妄想します(今でも便利な良い場所ですよ!笑)

現代の私たちは道が分からなかったらスマホで検索していますが、江戸時代の人々はこのような地図を携帯して道を確認していたのでしょうね。
江戸時代の人々がGoogle Mapや3D地図を見たらどう思うのか、気になるところです。

ラティス・テクノロジー株式会社のエンジニアです。2016年度新卒入社。
主にTP製品 (Excel帳票出力など) の開発担当をしています。
音のディジタル信号処理で博士(工学)を取得しました。
博士課程にて大量かつ正確にデータ処理する面白さに目覚め、
音信号の1次元の世界から3次元の世界に飛び込んできました。
近年は、子育てとのワークライフバランスのSDGsに邁進しています。

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