こんにちは、開発の0009です。
今回は、最近読んだ本を紹介いたします。
「高次元空間を見る方法 次元が増えるとどんな不思議が起こるのか」@小笠英志 です。
気合いと想像力が励起される本です
高次元だけに想像しづらい内容です。
しかし、様々な工夫がなされており、読み進めることができました。
・SFと現実世界を例示しての動機付け
・豊富な図
・時折くだける文体
・丁寧な用語の定義と解説(そして、割り切り)
読んでみてください。「これでいいの?」と、呆気にとられます。
“気合いで想像力で理解”することを持ち掛けられ、“すでに知っていたことでしょう”と励まされます。
この本を読んだ狙いと成果
3Dの仕事をしていて、ふと不思議に思うことがあります。
2Dのスクリーンで見ているのに、3Dであることです。
3Dの形状は、0Dの点、1Dの線、2Dの面と次元を上げながら構成していきます。
XVLでは、アニメーションしたり、配置や構成のバリエーションを持たせることで、
さらに表現力を上げることができます。
逆に、3Dのビューでは、2Dのスクリーンに投影することで、次元を下げているとも言えます。
こういった、“次元の上げ下げ” の理解を深めることを期待して、この本を手に取りました。
この本は数学の入門書ですが、問題解決のノウハウ本としても使えるかもしれません。
3次元での問題:紐が解けない,座標系が左手系と右手系で違う を、
次元を増やして解決する方法を紹介しています。
この感じ、メタ思考と通じるところがあるのでは。
高次元空間が見えるようになったかは置いておいて、
見える世界がクリアになった気がしています。