中途コンサル よもやま話

  1. コンサルタント仕事録

ラティス・テクノロジーの本社には7つの会議室があります。そのうちの一番大きな部屋の壁には、写真のように模造品の「ロゼッタストーン」が掛けられています(本物は大英博物館にあります。死ぬまでに一回は行ってみたいですねぇ…)。ロゼッタストーンには、三段構成で文字が書かれています。最上段には古代エジプト文明の文字であるヒエログリフ。二段目、三段目には、同じく古代エジプト文明で用いられていたデモティック、そしてギリシア文字の順に並んでいます。昔の学者さんは、この三段構成の文章たちがそれぞれ同じ内容を記していると考えました。そこで、学者たちは

①三段目のギリシア文字で書かれている内容から上二段に書かれている、それまで全く解読できなかった古代エジプト文明の文字を読み解きました。
②言語を理解して、当時の王朝がどのような歴史的変遷をたどっていたのか、クフ王、ラムセス二世など、さまざまな王がどのような政治を行っていたかなどを解読
③現代のわれわれはその知識を享受するようになった、わけです。

ラティスの仕事、いや、ITコンサルのやってる仕事も、この学者さんの仕事に類似しているかもしれません。

申し遅れましたが、私はラティスに来て二年目になる技術コンサルの部隊の一員です。前々職ではITコンサル的な仕事を。前職では実際に製造業の現場に向かい 現場の空気を吸いたいという気持ちから、製造業の技術管理部に所属していました。そして、ラティスへ。

①自社の製品を用いて
②顧客の抱える問題/やってみたいことをヒヤリングし
③ソリューションとしての製品を提供する。すでにITコンサルに従事された方でしたら誰でも理解している「作法」を行っていく仕事。

どうして私が「ラティスの仕事も、この学者さんの仕事に類似している」といったのか。その理由を上記①~③に当てはめてご説明いたします。

①「自社製品を用いる」ということ

ラティスの製品も少量のように見えてかなりの多品種状態になっています。起業して30年近くなることもあり、もともとの製品に様々な付加価値が追加されたこと。先人たちが苦労して解決したお客様からの問題を解決する手段をふんだんに盛り込んでいます。ITコンサルが大変なのは、自社の製品をしーっかりと熟知する必要があること。ただ、ラティスも、もともと少数精鋭の会社。なかなか、製品に関する知識がすべて「文書化」されていないものも多いのです…。だがしかし!!製品に関する知識豊富な人が会社にいるのは確か。メールで聞いても、ぶっきらぼうでも、面と向かって聞くと、しっかりと教えてくださる方がいるのは確か。どこの会社に行ってもそうですが、中途でも新卒でも、まずは会社の中で製品のことを自分から理解するように「もがき」、いろいろ調べて、そして聞いてみてください。そうすれば①に関しては道が開けます。

②「顧客の抱える問題/やってみたいことをヒアリングする」ということ

ラティスの製品を導入しているお客さんの多くは「産業機器」「自動車」「重工系」と、製造業の中でも、平たく言えば「大きな会社」を相手にしていることが多いです。様々な案件を担当すると、担当した業種それぞれで、その業種固有の困り事が見えてきます。私の場合、最初に担当したのは大手農機/建機メーカー。その次は、重工機メーカー、航空機のエンジンメーカー、食品の梱包機器メーカー。見た目、この四つの会社まったく、脈絡ないですよね。しかし、顧客の抱える問題は共通してることがあることも多い。しかし、業種・会社ごとで特異な差異が生まれてきます。
ここで、重要なのが、お相手の企業の困りごとをしっかりヒヤリングすること。ITコンサル従事された方でしたら、この大変さはわかるかと思いますが、ここでしっかりとヒヤリングしないと、所謂「炎上」案件になってしまうので、慎重に、慎重に。とはいえ、もちろん、ラティスに入った時にもすぐに「一人でお客さんのところ行ってこーい!」にはなりません。ラティス気鋭のコンサルと営業とでお客様のもとには向かうので、ご安心ください。ただし、その期間は、中途に対してはたいへん短い。ですので、毎日が勝負です。たいへんです…。でも、自分で案件をハンドリングできるようになると、そこは独特なうれしさも待ち受けているので、ここは我慢しつつも、頑張るしかないのです。

③「ソリューションとしての製品を提供する」ということ

ここはいよいよ①と②を集合して、答えを出してお客様を「笑顔」になっていただく場面でございます。きつい言い方ですが、③をしっかりと生み出さないと、成績よくないとされるのが、ラティス。どこもそうかもしれないですが、成績に関しては、大変うるさい会社です。でも、ここを生み出せば、ロゼッタストーンで古代エジプト文明を解き明かして、人類の英知を享受するほどまでの影響はないにしても、クライアントになった取引先にも、頑張ったあなたにも、ベネフィットが生まれてくるわけです。

いろいろと、わかったような口ぶりで書きましたが、私もいまいちまだラティスの仕事に慣れていないところがあると思います。バックボーンがつけば、それで物事も見てしまうことも。人間ですから、フィジカルでも、メンタルでも大変なことが起きることはあります。ただ、そのなかでも、会社の中での自分の立ち位置を確認しつつ、冷静な目で仕事にあたってみてはいかがでしょうか?ロゼッタストーンを見て改めて思ったことを記してみました。

中途入社で本格的にITコンサルタントとして働きだしたおじさん。
知らなかったこと吸収し、思ってもみなかったことと奮闘しつつも、日々、楽しみながら頑張ってます。

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