Unity, Unreal Engine はゲームの開発で有名なツールですが,使ったことがある方も多いのではないでしょうか?近年これらのツールをゲーム開発だけでなくものづくりに活用する動きが活発化しています.
これらツールは「リアルな表現」「高速な描画速度」「優れた操作性」機能を提供していることに加え,これらを組み合わせて 3D 活用機能を簡単に開発できるという特徴を持っています.
私たちが開発している XVL VR は製造業向けの 3D 活用機能を大規模データに対して利用できることを特徴としているため,今回 Unreal Engine 5 (UE5) でどこまでできるかを調べてみることにしました.
今回は表現力と描画速度を比較してみます.先ずは表現力です.
表現力は UE5 の勝ちです.さすが見た目が重要なゲーム開発用のツールです.
次に描画速度を比較してみます.
| 製品 | 描画速度 | ポリゴン数 |
| XVL | 32 FPS | 2千4百万 × 1台 |
| UE5 | 89 FPS | 2千4百万 × 5台 |
描画速度も UE5 の圧勝です.UE5 の限界を検証するため XVL より大規模なデータを利用していますが,それでも XVL を上回っています.UE5 と XVL とでは扱う 3D データの形式が違っていたり想定している動作環境が違っていたりと対等な条件では比較できないのですが,この点を踏まえても UE5 さすがと言わざるを得ません.
今回 UE5 の検証のために開発したアプリケーションは単に描画するだけでなく「アニメーション」「物理演算」「テレポート」「つかみ操作」「当たり判定」も組み込んでみました.
もう一つ UE5 のすごいところは,今回開発したような複雑なアプリケーションを短時間で開発できることです.XVL VR はかれこれ6年開発していますが,今回の検証用アプリケーション開発に要した時間は UE5 の習得や各種調査を含め2ヶ月程度しかかかっていません.これはUE5というより近年のAIによるプログラミングスキルが向上していることが大きいです.AIが生成したプログラムをそのまま利用することが可能になりつつあります.
さて,今回の評価は XVR VR が得意としている大規模データハンドリングで UE5 に完敗するという結果に終わってしまいましたが,ここからが本番です.今回の評価でライバル (?) の実力が分かっただけでなく,「なぜそこまで速いのか」についての分析を行うことができました.次はその結果を踏まえて XVL VR をより良いものに拡張していくことになります.
このように,世の中に存在する優れた製品を見つけて評価を実施することも開発者が担当する仕事のひとつです.






















