キャリアを考える:入社10年目Kさん

  1. エンジニアブログ

こんにちは。人事のきういです。
今回はエンジニアインタビューをご紹介します。エンジニアとして入社したら、どんなキャリアが歩めるのか?を考えながら読んでいただけると嬉しいです。

話しをしてくれた人 K.Mさん
2014年度新卒入社(10年目)。企画・DX推進本部 Web3D開発グループ所属。
XVL Web3D Managerの3D描画やARに関する開発を担当しています。
趣味はクラシック鑑賞で、特にベートーヴェンが好きです。

 

ーラティスに入社したきっかけを教えてください。

私は元々CGに興味があり、大学ではCGを専攻していました。授業でCGアニメーションを作ったときに、データサイズが大きくて読み込みや編集にかなり時間がかかったことを今でも覚えています。
就職活動で、ラティスが数GBの自動車フルアセンブリ(=丸ごと1台分の)CADデータを数100MBにまで削減し、製造業の業務効率化を支援していることを知りました。重いCGデータを扱った経験のある私にとってラティスの3Dデータ軽量化技術は非常に魅力的で、私もその技術を学び幅広い分野での3D活用に貢献したいと思い、入社しました。

 

ー入社2年目~3年目にかけて、4年~5年目にかけて、6~7年目にかけて、8~9年目にかけて、現在、それぞれどんな業務を担当していましたか?その業務で身についたことを教えてください。

入社2~3年目は、XVL PlayerやiXVL Player1の開発を担当していました。この時はXVL Web3D Manager2は影も形もありませんでしたが、後にそのXVL Web3D Managerの開発に必要なHTML/JavaScriptやiOSアプリの開発知識を得ました。
入社4年目からは現在に至るまでXVL Web3D Managerの3D描画部分の開発を担当し、ここでWebGLの知識を本格的に会得しました。
入社8年目ごろからはXVL Web3D ManagerのAR開発にも携わり、ARに関する知識も学んでいます。

  1. *XVL Player・iXVL Player…ともにXVLデータの閲覧用ソフト。PCにインストールするタイプのXVL PlayerとiPhone・iPadで使用できるiXVL Playerと端末によって使用できるソフトが異なっていた。(現在iXVL Playerは販売終了) ↩︎
  2. XVL Web3D Manager…XVLデータをWebブラウザで表示・閲覧するための製品。開発秘話などはこちらから。 ↩︎

 

ー入社したときに思い描いていたエンジニア像はどんなものでしたか?そのイメージに、今のご自身はどれだけ近づいたと思いますか?

入社時には「XVLにおける3Dレンダリングと3次元計測技術でNo.1」という決意表明をしていまいた。
「XVLにおける3DレンダリングでNo.1」については、XVLの3Dデータ削減技術とWebGLの知識を習得してXVL Web3D Managerの3D描画部分開発やパフォーマンス向上に活用したり、協力会社や後輩に3D描画技術開発を支援する立場になっているので、ある程度は近づけているかなと思っています。
「3次元計測技術でNo.1」については現状一番近いのがAR開発だと思いますが、入社当時を振り返ると点群のことを言っていて、点群技術についてはあまり学べていないので、ある意味遠ざかっているのかもしれません(笑)。

ーXVLのデータ削減技術とWebGL知識の習得によって、どんなことができるようになったのでしょうか?

一番はXVL Web3D Manager(WebGL)での3Dレンダリングパフォーマンス向上開発ができるようになったことでしょうか。
Web ブラウザは XVL Studio のような Windows アプリと違って使用可能なメモリが少ないですし、処理能力も違うため、XVL Studio と同じ要領で大規模データをロードして描画するとメモリ不足になったり描画が重くなったりするなど、ブラウザでの使用に耐えられなくなります。

なので技術習得によって例えば以下のようなパフォーマンス向上開発を行えるようになりました。
・XVL Web3D Managerで読み込む形状データのさらなる軽量化
・スマートローディング(見た目の大きさがある程度小さいものや 3D ビューの外にある形状はロードしない)
・オクルージョンカリング(他の形状に隠れて見えない形状を描画から省いたり、そもそもロードしない)

 

ーこれまでの業務の中で、印象に残っていること(苦労した・驚いた・感動した・etc…)はなんですか?それらについてのエピソードを詳しく聞かせてください。

一番印象に残っているのはXVL Web3D Managerの開発に参画したときのことです。
入社2~3年目でWebGLに興味があり、当時はプロト段階だったXVLのWebGL対応(後のXVL Web3D Manager)の開発に関わりたいと希望していました。

入社4年目のとき、XVL Web3D Managerプロト開発に携わっていた人が急遽退職し、その引継ぎも兼ねて私がXVL Web3D Managerの開発に参画することになりました。この時は私の希望が叶ったので嬉しかったのですが、きっかけが前任者の退職なので素直に喜んで良いかどうかだと少し複雑でした。

 

ーこれからの目標や、やりたいことを教えてください。

決意表明の通り、現状には満足せず「XVLにおける3DレンダリングでNo.1」を常に目指していきたいと思います。
やりたいこととしては点群技術の習得や開発ですかね。「XVL Web3D ManagerやARで点群に対応する!!」というビジネスチャンスが生まれたら、挑戦してみたいです。

2015年中途入社。経理総務をやっているうちに、人に関わる仕事がしたいと思い人事になりました。
2021年生まれの男の子のやんちゃっぷりに手を焼きながら「働きやすい会社」ってなんだろうと考える日々です。

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