新入社員1年間の軌跡 1年振り返ってどうだった?(前編)

  1. ラティスについて

こんにちは。人事のきういです。
2023年入社メンバー3人に、入社1年目を振り返っていろいろ質問してみました。
入社時点と変わったこと・変わらないことはなんでしょうか?さっそく見てみましょう!

★入社後1ヶ月の感想はこちら

どんなところに成長を感じる?

ー入社して1年が経ちましたが、振り返ってみて、どのような成長や変化を感じましたか?
T.K(以下、T):わかりやすいところで言うと、PC・プログラミング知識が身につきました。大学では論文書くレベルしか使っていなかったので周りの人が使っているショートカットキーやコマンドラインの操作等を知りませんでしたが、基本を身につけられてよかったと思っています。
A.M(以下、A):わたしは特に下半期に業務に対しての理解度が向上したなーと感じています。製品の使い方は研修の中でチュートリアルを行なって理解できましたが、それ以外にもどんな機能があるかは周りの方に聞いて教えていただきました。その中で、コミュニケーションも取りやすくなって、成長したなと感じています。
Y.K(以下、Y):扱っている製品や、やっている業務が大規模なプログラミングを対象にしているものなので、その理解力・ソースコードを読む力が上がったと感じています。学生の頃は単純なことをやっていたので・・・
ー皆さん学生の頃とはかなり違うことをやっているから、その点で成長した、ということですね。

これから身につけたいスキル

ーこの1年間の間に、これから特に身につけたいと思ったスキルはありますか?それはどのようなものですか?
T:入社前から考えていたことではあるんですけど英語の知識を身につけたいです。会社だとTOEICの受検補助とかがあるのでそれをうまく使っていきたいですね。あとは情報系の資格を取っていきたいです。専門的なところでいえば、3D形状技術に関する知識ももちろん身につけていきたいですし、余裕があればAI関連も気になってるんですけど・・・
ーやりたいことたくさんですね!英語の知識は論文を読む上で必要になるんでしょうか?
T:そうですね。いちばん使うのはそこです。形状技術に関して論文を読むことが多いんですけど、知識があれば読むスピードが上がると思うので。今後書くこともあるかも知れないので、リーディングとライティングのスキルを高めたいです。
A:わたしはプログラミング研修を受けている頃から、エラーとか、問題の切り分けやそれを発見するスキルが足りないなと感じていたので伸ばしたいと思っています。最近は特に、テクレポの窓口担当になって、コードの問題がどこにあるのか探す機会がさらに増えたので、もっとこのスキルを高めていきたいです。
ー切り分けって、エラーが起きたときにどこを直せばいいか、原因を特定する作業ですよね?
A:そうです。
ー余計なところを触りすぎるとまた新しくエラーが起きちゃいますもんね。なるほど、大事なスキルですね。
Y:自分はもっとプログラミングスキルを全般的に伸ばしたいです。マルチスレッドとか難しい技術だったり、プログラムの全体的な設計だったりを伸ばしていけば業務に貢献できるのかも?、と思っています。
ーYさんはプログラミングスキルがすごく高いと勝手に思っているんですが(注:Yさんは入社以前から競技プログラミングでスキルを高めています)、それでもまだ伸ばしたい、と考えるところがあるんですか?
Y:そうですね、先輩社員を見てるとまだまだと感じますね。
ー上には上がいるというか、競技プログラミングと業務で使うものは違うからもっと伸ばしたいということでしょうか?
Y:マルチスレッドとか、特定の勉強をしないと身に付かないものなので、ここを伸ばしたいです。

仕事のやりがい、苦労はどんなこと?

ー日々の業務の中で、最もやりがいを感じる瞬間は何ですか?
T:直接お客さんに使ってもらうものはまだ作れていませんが、1年を通してやっていた特定の技術を組み込むプロジェクトは要望通り動いたのが嬉しかったし、やりがいを感じました。
ーTさんは入社後の研修でプログラミングを始めましたよね。プロジェクトに参加して、っていうのは最初はどきどきしたり苦労はあったりしましたか?
T:開発研修で丁寧にプログラミングやカーネルの使い方は教えてもらったので、コードを書くよりはカーネルのコードを読み解く方が今は難しいですね。
A:自分のスキルアップにつながった瞬間が嬉しいです。外部仕様書レビューに参加して、前は何を言っているかわからなかったけど、最近はわりとなんでこういう視点で話しているんだろう?っていうのが理解できるようになったり、テクレポ登録後どこを見れば仕様書が見つかるかとかがわかったり、仕様に関する理解が深まったなって感じるのが嬉しいです。
ー業務に慣れて、学んだことが次につながっているってことですね、それはめちゃくちゃ嬉しいですね!
Y:いい結果が出たときは嬉しいです。例えば、学術研究をやっていて動かして結果が見えたり成果物ができたりしたとき、性能調査をもとに実際に改善できたときは達成感につながっていると思います。
ー性能調査をやって「高性能になりそう」だからといってすぐに改善を実現できるものじゃないですよね?
Y:一般的には性能向上はそんなに簡単にできることは少ないですね。処理が積み重なって遅くなっているので、小手先ではどうにもできないことが多いんですが、時々新しい機能だと無駄があるので、それを取り除くと速くなることもあります。
ー仕事をする上で、最も苦労した点は何でしたか?
T:カーネルのコードを書くのが難しいこともありますが、読んで理解するのがいちばん苦労したことです。克服するにはどんどん読んで経験を積んでいくことだと思っています。
ーコードを読むっていうのは、「こういう表記があったらこういう動きをする」っていうのを理解する、ということですよね?
T:基本的にはそうですね。形状の話だと、幾何学的にどうなるか?をコードから読み解いていかないと思っていて、それが難しいです。数学的に幾何学的な処理をするときと、コードで書いてあることはイコールではないんです。プログラミング独自のアルゴリズム使っていたりしてギャップが生まれるので、数学の理論を知っているからと言って、アルゴリズムやコードをすぐ理解したり読み解けたりできるとは限らないのが大変だな、とコードを読むようになって感じています。
ーアルゴリズムもコードもどっちも理解しないといけないんですね。
Y:そうですね、何のためにその動作をしているのかとか、こうしたら速くなるとか、カーネルは純粋に読みづらいのもありますが、そこを理解するのにまだ慣れていない、苦労していると感じます。
ー頭ではこう動くだろうな、とかわかっていても、それをコードで表現できないともどかしくなりそうですね。
T:大筋の機能はわかって読んでいるんですけど、ずっと本線を読んでいるわけじゃなくて、途中で横道にそれたり、他の処理が入ってたりするとそれを調べるために本線から外れてごちゃごちゃして・・・と複雑だなと思いますね。
ーそれはうん、大変ですね・・・!
Y:Tさんと似ていますが、ラティス製品のコードは何十万行とあって、かなり複雑であっちいったりこっちいったりしています。それを理解するのが難しくて大変です。そこに書いてあることを理解するのに、周辺のいろんなことを理解しないとわからないこともあるので、あっちこっち読んでいかないといけないです。
T:仰る通りでございます!
ー過去からの積み重ねで複雑になっているんですか?
Y:いろんな拡張機能に対応しようとして複雑になったりしているみたいです。それを理解するためにもプログラミングスキルを高めたいです。
A:わたしは2人程まだプログラミングは触っていないんですよね。配属されたての頃は業務の全体像を掴むのが難しかったです。いろんな作業やいろんな部署があって、その内容や流れを掴むのに時間がかかりました。
ーポイントポイントで仕事を依頼されるけど、そのお仕事ってどこに繋がるんだろう?って見えづらかったんですね?
A:そうですね。全体フローがわかりづらくて。ところどころ見学させてもらうこともあったんですけど、どのように流れていくかよくわかってなかったです。
なので、全体像を見てから、細かい業務がどこに当てはまるか理解できるワークフローを作りました。これが業務の理解につながったと思っています。
ーワークフローを作る中で、いろんな人にお話を聞いたんですか?
A:はい!同じグループのメンバーにインタビューしたり、どういう流れでどこからどんな資料を見て、何を書いたりするのかを聞きました。研修のときに、QAテストをやったのも、ワークフロー作成に役立ちました。こんな背景があって、QAとやり取りするんだ、というのを理解できて。

成長や苦労、様々なことを感じてきた3人。1年目の研修・配属後の業務が充実していたことがよく伝わります。
まだまだインタビューは続きますが、予想以上のボリュームとなったため、後日後編として公開します!お楽しみに。

2015年中途入社。経理総務をやっているうちに、人に関わる仕事がしたいと思い人事になりました。
2021年生まれの男の子のやんちゃっぷりに手を焼きながら「働きやすい会社」ってなんだろうと考える日々です。

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