勝手に書籍紹介

大事なことは方法論ではない

ラティスでも全社在宅勤務&分散出勤が導入されて早2か月・・・。
自粛期間ということもあり、この機会に読んでみたかった本を色々読んでいます。
最近では社内の人からオススメ頂いた本を読むことが多いのですが、こちらはどうしても読んでみたかった「アンチ整理術」@森博嗣です。

唯一の趣味が整理整頓なものでして、整理整頓に関する書籍はかなり手に取って来ました。
そして実践し続けて早十数年、最近では目新しい発見もなく「整理整頓本は卒業かな。。。」と少し寂しい気分になっていたりもしたのです。

そんな中、理系ミステリィの森博嗣さんが整理整頓について語っているというこちらを見つけ、何度か試し読みなどしつつ、ついに手に取りました。

結論から申しますと、あらゆる整理整頓のHowTo本を読む前に読むことをお勧めいたします笑
※但し、一切整理整頓のHowToなどは記載されておりませんので悪しからず。

標題にアンチ、とついているだけあり、森博士(元教授だからか博士と呼びたくなってしまいます)は冒頭から「整理整頓など好きにしたらいい」「整理整頓したら人生が好転する。。。訳もなく、気分が良くなる程度の影響しかない」とバッサリ。
その上で「大切なのは心の整理整頓である」と仰られています。

実はこの言葉、十数年間整理整頓し続けてきたので、深く納得しました。
限界効用逓減の法則ではありませんが、雑然としていた頃と比べて今、整理整頓から得るものなどほぼないからです(習慣化した、とも言えますね)

また、最高に面白かったのが編集者とのやりとりです。
一貫して編集者の方からは「効率よく学ぶには?」「創造性を高めるには?」といった「方法」を森博士にお伺いするのですが、「方法などありません。考えるだけです」「ほら、また方法って言ってる。大事なことは考えることです」というにべもない回答。
読んでいて気分が悪くなる人もいらっしゃると思いますが、@中の人からすると、ブレない軸を感じ、気持ちが良いほどでした。
ついつい「効率よく(≒考えずに)行うやり方」ばかり探そうとしてしまいますが、「自分なりに考える」というプロセスを省いてしまったら「自分」が行う必要すらなくなってしまうのですよね。
今後AIが発展してゆく世の中ですから、方法論に逃げ込むのではなく自分で考えることこそが大切だと再認識しました。

そして整理整頓、ですが。
公共の場や仕事においても整理整頓はある程度必要ですが、カタチだけ整えても意味はなくて
安全性の確保(これは重要)ができた上で、きちんとアウトプットが出ているのであれば、
「整っていて綺麗」というのは感情的なものでしかないな、と感じました。

散らかっていると「どうして散らかっているんだ!」と感情的に反応する前に、なぜ散らかってしまうのかを考えた方がよさそうです。

理系で読書好きの方なら森博嗣さんをご存じでない方は少ないと思うのですが、実用書や新書もなかなか灰汁が強くてオススメです。

趣味なので本文に出てくる「整理整頓の天才」を目標に楽しもうと思いました